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妖界にある地名。 一丁目から四丁目までが区分されている。首斬川をはさんで向かい側に呪塚がある。 化け物町一丁目 宗憐寺 化け物町の中心にある寺。別名・乾草寺。『山男はつらいよ』の舞台としても有名。 泥田米店 人型外靴店 おおとり屋 定食屋。店主の正体は……。 二口屋、臭団子、憂さ団子 門前にある草団子屋さんたち。 妖怪うなぎ・磯撫屋 いそなでのかばやきを売っている。一時間以内にかみきれたら無代キャンペーン実施中。 ぼんやり堂 土産物店。クッキー菓子「白い変人」や、数多くの『山男はつらいよ』グッズ取扱いで知られる。 首魁屋 土産物店。「やまおとこ焼き」などで知られる。 泥舟 首斬川で渡船をしている。毎月違う中身になる「泥舟弁当」でも知られている。 化け物町二丁目 無臭亭 香り雑貨店。 騒がし工房 畳屋。 化け物町三丁目 とうどうビルヂング 凶悪国技館 奇々怪々演芸場 妖怪お好みべとべと屋 べとべとさんが営んでいるお好み焼き屋。 サロンド玉雲宮 狐たちのヘアサロン。 化け物町四丁目 喪兵寺 千年以上の時を経ている古刹。 餓えの動物園 開園500年の歴史を誇る妖界で最も古い動物園。入場料は380ペソ。 妖怪科学博物館 『妖怪進化論』や、人間の生活を記した『人間百物語』などの展示で知られる。 ぺん銀 練物屋。 赤舌霊園 廃ホテルを改造して出来た居酒屋。 山男はつらいよ 映画『山男はつらいよ』の舞台としても知られている。 遺跡 小豆洗い帝国時代の「小豆洗いの洗い場」遺跡が発掘されている。 町の紹介文 典型的な下町で、職人(職妖怪)達の町でもある。町の中心部にある「お寺」は、映画「山男はつらいよ」の舞台としても有名で「お寺」の前にある小さな商店街と共に、休日には観光客達でにぎわう…。 (2006年10月 George) 来歴 2006年10月2日、妖界をつくろう!!でのGeorge氏の書込みが初出。
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スキル 化け物球威 課金スキル 球威+3 体力+2 icon_02.gif 化け物球威 レア度 ★★★☆☆ 球威がかなり上昇し、体力が上昇するスキルブロックです。
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化け物茸 加入条件 敵ユニット。EX専用。 ステータス 残機 種族 取得 上昇 下降 復帰体力 3 妖 6 1 50% クラス 難易度 LV 体力 物理 魔法 速度 防御 きのこ Easy 1 85/42 56 56 42 0 Normal 1 170/85 75 75 57 0 Hard Lunatic ドロップ:?液体(バルサミコ酢) アビリティ 行動胞子 怪音波 補助天候適性・霧 10 熱耐性-100 水耐性+50 光耐性-75 地上攻撃耐性-75 物理系状態異常耐性 移動移動 1-1 待機回復 30 備考
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音楽:化け物小屋 曲データ 作曲:すぎやまこういち ゲームにおける「化け物小屋」 レプリ東京の山の山頂でジャミと出くわした際のBGM。 元ネタ 「風来のシレン」シリーズのダンジョン内で特殊なモンスターハウス(*1)侵入後のBGM。 通常モンスターハウスはその階層に出現するモンスターが詰め込まれているのでそこまでトラウマというほどでもないが、特殊なモンスターハウスはカテゴリ(*2)でまとめられたモンスターが部屋中に敷き詰められて出現する。中にはその階層に出現しない超高レベルのモンスターも混じっているため、浅い階層で超高レベルのモンスターに囲まれてまともに対抗できずにやられるプレイヤーを続出させた。 まともに対策できないようなら基本的に慎重に進んだうえで見つけ次第そのフロアを避けて階段を目指すのが手っ取り早いがランダム生成というシステムの都合上、中には「階段降りたらすでに特殊なモンスターハウスだった」だの「特殊なモンスターハウス内に階段がある」という最悪な状況も多々あるのがローグライクゲームの宿命という奴である。
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その化け物は、なんなんですかねぇ。 怖かったなァー。 -- (雄三s.) 2011-12-16 00 46 07
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2006年09月08日(金)21時09分-魔法司法 「か・・・かか、か、かあちゃーん。大変!大変だよ!」 「あらあら、そんなに慌てて。どうかしたの?」 「い、いまそこで・・・変な化け物を見たんだよ!」 「あらまあ、それは大変ね」 「かあちゃん信じてないだろ!本当なんだってば!」 「はいはい、信じてますよ。どんな化け物だったの?かあさんに話してごらん、ね?」 「えーとね。耳は2つなんだけど目が2つしかなくって、口も1つしかないんだよ・・・う~」 「よしよし、怖かったのね。それで?」 「鼻が1つなのに鼻の穴が2つもあって・・・2本の腕の先っぽには指が5本もワキワキ動いて・・・きしょい・・・」 「なるほどね、分かったわ。その化け物は人間っていって結構よくいるのよ、怖くないわ」 「え・・・そうなの?かあちゃん」 「ええ、滅多なことでは引っ掻いたり噛み付いたり火を吹いたりはしないわ」 「なあんだ~、安心した」 「あっ、そういえば2本の足にも腕と同じように5本ずつの指が・・・」 「わっ!わー!言わないで言わないで!きしょいきしょい!かあちゃんのバカバカ・・・」 「ふふっ、ごめんね?」 「うっ、うう~。本当に、ほんっとにその化け物怖いことしないの?」 「うふふ、大丈夫だって。・・・あっ、そういえば。ひとつだけ気をつけたほうがいいことがあるわよ」 「気をつけたほうがいいこと?」 「ええ、その化け物は口は1つしかないけど・・・」 「うん」 「舌が2枚あるのよ」 コメディ。落とし話。寓話。 オチが微妙に弱いでしょうか。 嘘は人間の最も「きしょい」部分ではないでしょうか。
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ポケット化け物は、デンタンカンオウ国で幅広い世代に愛されているゲームソフトである。 通称ポケ化け。基本的に18禁である。
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にわかには信じ難いことだが、金糸雀は、化学の授業を受け持っている。 当然ながら、毒物劇物取り扱い責任者の資格を有していた。 一体、どこの誰が、彼女にそんな資格を許したのか。法の良識を疑わざるを得なかった。 ほら、今日も実験室から緊張感の欠けらもない鼻歌が聞こえてきた。 「ふふふーのふーん、エストロゲーンにプロゲステロン、イソフラボーンにカルシウム、ヤクルトヤクルト、ちょっと加え……」 白衣をまとった金糸雀が、手に取った試験管の中身を、極めてアバウトに、ビーカーの液体に投入する。 ぽん、と小さな破裂音を響かせて、白い煙が立ち昇った。 「あっという間に完成よーーっ!!」 金糸雀は、緑色の液体が入ったビーカーを、得意そうに掲げてみせた。 「ふっふっふー、苦節三か月……遂に、遂に完成なのかしら。この薬さえ、この薬さえ飲めば!! ほんの数か月後には、このカナも、背ぇすらーり、おっぱいぼいーんのナイスバディに大変身なのかしらーーっ!! 楽してズルして、この学園のナンバーワンの座はカナのものになるのよーーっ。もう誰にも、ちんちくりんだなんて莫迦にさせないんだからーーっ!!」 早速、できたばかりの液体を服用しようとするが。 「…………何だか、とっても苦そうね……」 さすがに、見るからにグロテスクな液体を前に、逡巡してしまう。金糸雀は一計を案じた。 「そうだわっ。自分で飲めないなら、まず誰かで試してみればいいのよ。そうと決まれば、善は急げなのかしらーーっ!!」 嬉々として、実験室を飛び出していく金糸雀。薬のビーカーを、テーブルの上に置きっ放しにして。 一匹のトラ猫が、実験室に入ってきた。雛苺と金糸雀が、餌を与えているデブ猫だ。小腹を空かせて、金糸雀を頼ってきたのだろう。 テーブルの上に飛び乗った。見慣れないビーカーに気づく。猫の習性として、くんくんと臭いをかいでみる。うっと顔を背け、踵を返した。後ろ足が、ビーカーを倒した。 どろりとした液体が、テーブルの横に備えつけられた流しに注ぎ込まれた。 金糸雀は不在のようだ。猫は、何事もなかったかのように、立ち去った。 「一体、何なのだわ、金糸雀?」 「いーから、いーから、付いてきて、真紅」 ふっふっふっ、まずは誰よりも胸の小さな真紅で、薬の効き目をばっちりチェックするのかしらーーっ。 しかし、その目論見は、脆くも崩れ去る。 空になったビーカーを前にして、あんぐりと口を開け放つ金糸雀。 真紅が、不審そうな目を向ける。 「金糸雀。あなた、まさか……また妙なことを企てていた訳じゃないでしょうね?」 「えっ……ななな何のことかしら、真紅? 無闇に人を疑うのは、良くないことなのかしら……」 真紅は得心が行かなかったが、その時は実害もなかったこともあり、結局は引き下がった。 後にまさかそんな事態になろうとは、誰が予測できただろうか。 翌日の四時間目の授業中。 翠星石と雛苺の二人が教鞭を振るう、調理実習室。 がさがさがさがさっ。 廊下から耳障りな音が響いてきて、生徒たちがざわめく。 熱弁を妨げられたことが、癇に障った。翠星石は、勢い良く扉を開け放って、怒鳴り散らした。 「一体どこのたわけです? この翠星石の授業を妨害する不届き者は……」 翠星石は、言葉を失った。廊下にひと気はなかった。が、その違和感にはすぐに気づいた。 天井にべったりと、黒く平べったいものがへばりついている。てかてかと脂ぎった、その手前のほうの先端からは、長さ2メートルの黒い髭がだらりとぶら下がっていて、びくんびくんとしなっていた。 翠星石の全身に、かつてない怖気が駆け巡った。 「ひぃいいいいいいいいッ!!!!」 声にならない悲鳴が上がると、それはどさりと床に落ちた。六本の足を駆使して体勢を立て直し、一直線に彼女に向かって突進してくる。 翠星石は慌てて扉を閉めるが、一歩及ばず。扉のすき間に、頭部を挿し込まれてしまう。 調理実習室は、騒然となった。 「そっそっそっ、それは一体何なのーーっ、翠星石ーーっ!?」 「ばばば莫迦苺っ、何、呑気なことを抜かしてやがるですかっ、さっさと扉を押さえるのを手伝うですっ!!」 「あっあっあっ、あいなのーーっ!!」 しかし、生徒達も一致団結しての奮戦も虚しく、とうとう扉をこじ開けられてしまう。 突き飛ばされ、尻餅をつく、先生と生徒達。彼女らに覆いかぶさらんと、黒い流線形は、後ろの四本の足で立ち上がった。 天井に届きそうな勢いだった。異形の化け物に追いつめられ、翠星石と雛苺に、もうなす術はなかった。すっかりすくみ上がってしまい、立ち上がることすらままならなかった。二人は、お互いの体に、ひしとしがみついた。 と、その時だ。化け物の背後から一本の腕が突き出され、ポリマーフレームの小型拳銃の銃口が、触角の生えた頭部に押し当てられる。 グロック26のトリガーを二度絞った。 耳をつんざくような乾いた破裂音と共に、外骨格の破片が、体液が、翠星石と雛苺の全身に降りかかった。 「きゅ~~ん……」 翠星石は、目をむいて昏倒した。 崩れ落ちた化け物の背後から現れたのは、当然ながら雪華綺晶だった。 「……大丈夫?」 「うううっ、酷い目に遭ったの……ああっ、翠星石……翠星石っ!? 大丈夫なのっ!? しっかりするのーーっ!!」 気絶した翠星石の体をかっくんかっくんと揺さ振る。雪華綺晶は、慌てる雛苺を制し、翠星石の脈を探った。 「……大丈夫。気絶しただけ……」 「ほっ……良かったなのーーっ」 ぱっと笑顔を輝かせた雛苺は、直前までの恐怖などどこ吹く風に見えた。顔をしかめて、全身に浴びた化け物の体液を拭い取る。 背後の生徒達は、未だに青ざめた表情のまま、ぶるぶると小刻みに震えているというのに。 歴戦の勇者も、これには内心舌を巻いた。 「むむっ、これは……どっからどう見ても、クロゴキブリなのーーっ。羽化していないから、まだ幼虫なのーーっ」 実は生物の授業も受け持っている雛苺が、きっぱりと断言した。 「……でも……どうして、こんなに大きく……」 雪華綺晶が、至極当たり前の疑問を口にする。しかし、今は、そんな悠長に論じている場合ではなかった。 校舎のそこかしこから、絹を裂くような悲鳴が、助けを求める叫び声が、聞こえてきたからだ。 雪華綺晶は、ポケットから彼女のロッカーのキーを取り出すと、雛苺の前に差し出す。 「……雛苺……お願いがあります。私のロッカーの一番下……アルミ製のアタッシュケースが納められています……それを、取ってきてください……」 「あいなのっ、分かったなのっ」 雛苺は、きっと信頼に応えてくれる。雪華綺晶は、小さく、しかし力強くうなずくと、調理実習室を飛び出していった。 残った雛苺は、まだ教室の隅で縮こまっている生徒達に、檄を飛ばす。 「A班とB班は、気絶した翠星石先生を保健室まで運ぶのーーっ。残りの班は、食材を、ゴキブリに見つからない場所に隠すのーーっ」 逃げ惑う生徒達、先生達。学園は、すっかりパニックに陥っていた。 雪華綺晶は、コンシールドキャリーの小型拳銃――彼女は、実銃を帯びたまま、授業を執り行っていたのだろうか?――を身構えたまま、慎重に先へと進んでいく。 と、廊下のど真ん中で、呆然と立ち尽くす薔薇水晶を見つけた。慌てて駆け寄った。 「ばらしー、ばらしー……?」 肩を揺すって、意識を回復させる。これが薔薇水晶以外の誰かだったら、何のためらいもなく平手打ちするところだが、雪華綺晶は、たった一人の肉親である彼女にだけは、手を上げられなかった。 「……き、きらきー……一体、何が起こっているの……?」 「……分からない。でも、安心して……有栖学園は、この私が護るから……必ず……」 「こここ……腰が抜けたのだわ……」 「ふええええええええ~~~~んっ、お母様ぁ~~~~っ!!」 さすがに相手が悪すぎたのか。真紅と水銀燈の二人は、もう頼みにできそうになかった。 「くっ、来るなっ!! 生徒達は、生徒達は……この僕が護るんだっ!!」 蒼星石は、逃げ遅れた彼女の教え子数人と共に、教室の隅へと追いつめられていた。 両膝をがくがく震わせながらも、手に取ったモップで懸命に防戦する。が、どれだけ文武両道に優れた蒼星石だろうと、常軌を逸した生理的嫌悪感に打ち勝つのは、容易ではなかった。 醜悪な化け物が、後ろの四本の足で立ち上がり、残る二本の足を振り回すと、モップは簡単に弾き飛ばされてしまった。 悲鳴が上がった。蒼星石は、糸の切れた操り人形のようにへなへなと崩れ落ちると、それでも教え子達をかばうように両腕を広げた。 黒い影が、圧しかかってきた。 乾いた破裂音が、教室の窓ガラスをびりびりと振動させた。 雪華綺晶は、小さく舌打ちをした。 二発撃った。しかし、ゴキブリの頭部のぬめった曲面に弾かれてしまった。 グロック26に装填されているのは、9ミリ弾。しかも隠し持つことを念頭に設計されているこの銃は、銃身が短く、弾の威力を充分に引き出せなかった。 雪華綺晶は、素早く間合いをつめると、至近距離からもう一発。今度は、頭部を貫通した。濁った体液が、蒼星石たちの頭上に撒き散らされる。 薬室も含め、弾倉が空になった。撃った弾数はちゃんと数えていたし、重さでもそれが確認できた。雪華綺晶は、反射的にマガジンを交換しようと、懐に手を入れた。 「雪華綺晶っ、後ろっ!!」 蒼星石が叫ぶ。はっとして後ろを振り返ったときには、もう遅かった。頭上から落ちてきた黒い巨体が、雪華綺晶をなぎ倒した。 教室には、もう一体潜んでいたのだ。 錆びた鉄の味が、口一杯に広がった。胃液が喉に逆流してきて、ごぼごぼと咳き込んだ。 雪華綺晶は、どうにか意識をつなぎ止めた。 体長二メートルはある巨体が、倒れた彼女の上に圧しかかってきた。 グロック26は、どこかに弾き飛ばされてしまったようだ。彼女は、右わき腹のナイフシースからサバイバルナイフを引き抜くと、刃渡り13センチのブレードを、外骨格のすき間に突き立てた。 きんっ。と甲高い金属音を響かせて、それは呆気なく根元から折れた。普段から携行しているのは、あくまで非常用の物に過ぎない。こんな化け物を相手にすることなど、誰が想定できただろう。 ゴキブリの大顎がかちかちと打ち鳴らされ、雪華綺晶の喉元に迫った。 「雪華綺晶っ!!」 蒼星石が、床を滑らせてモップを寄越した。雪華綺晶は、素早くそれを引き込むと、その柄をゴキブリの喉元にあてがった。 力くらべになった。モップの柄が、それを支える両腕の骨が、ぎしぎしと軋んだ。体の薄い節足動物の重量は見た目ほどではなかったが、それでも大の男を上回った。 「きらきーっ、大丈夫なのーーっ!!??」 雪華綺晶は、横目で声の主を探した。おろおろと狼狽する雛苺の足元には、銀色のアタッシュケースが見えた。彼女は、ちゃんと約束を果たしたのだ。 「……ひないっ……ちご……ろく、さんっ……はち……」 雛苺は、わずかに戸惑ったが、すぐにそれがアタッシュケースの開錠の数字だと気づいた。 大急ぎでダイヤルを回す。ケースを開け放った。 「ええっとぉ……」 一番大きな金属の塊をウレタンの緩衝材から引き抜いて、床を滑らせて雪華綺晶に渡した。 ヘッケラー&コック社製のサブマシンガンが火を噴いて、辺り一面に汚物をぶちまけた。 掃討戦が始まった。 完全武装した雪華綺晶に、予備の弾薬を抱えた雛苺が付き従った。 手首を負傷した蒼星石は、生徒達の避難誘導に当たった。 しかし、そんな彼女らの東奔西走など露ほども知らず、実験室にこもって何やら怪しげな企てに意気込む乙女が一人。 そう、我らが金糸雀だった。 「ふっふっふー、これで準備は万端、整ったのかしら……」 白衣を身にまとい、ほくそ笑む彼女。テーブルの上には、昨日の緑色の液体と、苺大福の山が積み上げられていた。液体は、新たに作り直したものだ。 「ふっふっふー、真紅では失敗したけれど、まだ雛苺がいるわ……この薬を注入した苺大福をちらつかせれば、ヒナを欺くなんて簡単っ!! カナってば、何て頭がいいのかしらーーっ。我ながら恐ろしく感じることがあるわ……ふっふっふー、天才はいつの世も苦悩するものなのねーーっ」 がさがさがさがさっ。 「さーっきから、何をごそごそ騒々しいのかしら? 今は、まだ四時間目の授業中のはずよ……?」 金糸雀は、勢い良く廊下への扉を開け放った。 ゴキブリと目が合った。 「……………………へっ?」 目をぱちぱちと瞬かせる。お互いの顔は、20センチと離れていなかった。ふと、ゴキブリがにんまりと笑みを浮かべたように感じた。 「きゅ~~……」 金糸雀は、へなへなと崩れ落ち、そのまま意識を失った。 ゴキブリは、金糸雀を踏んづけて、のしのしと実験室へ侵入した。 テーブルの上に載せられた、液体と苺大福の存在に気づいた。 窓の外から、甲高い悲鳴が聞こえてきた。 即座に窓を開け放ち、外の様子を確認する雪華綺晶。しかし、目に見える範囲に人影はなかった。 校舎のそちら側は、生徒達が避難しているグラウンドとは反対だ。何かの聞き間違いだろうか。 再び悲鳴。今度ははっきりと確信した。視界の外のどこかで、誰かが危機に瀕している。 二人が今いるのは、校舎の三階だ。回り道している余裕はない。雪華綺晶は、フックつきロープを取り出すと、窓の桟に引っかけ、するすると降りていった。 さすがに雛苺に同じ真似はできない。 「きらきしょーーっ、頑張るなのーーっ!!」 背中に精一杯の声をかけた。 雪華綺晶は、我が目を疑った。 数々の戦場を渡り歩き、幾多の死線を潜り抜けてきた。 胆力には自信があったはずだ。その自信が今、揺らぎつつあった。 校舎の陰で、一人の女生徒が追いつめられていた。 三階建ての校舎が、やけに小さく思えた。 それは、まるで戦車のような威容を放っていた。戦車そのもの、いや、それ以上と言っても過言ではなかった。 体長8メートルはあった。 校舎の一角――実験室のあった辺りが大きく崩れ、壁に抜け殻の断片が引っかかっていた。抜け殻の大半は食べてしまったようだった。 巨大な成虫は、折りたたんだ背中の羽を、ぶるぶると震動させた。 雪華綺晶は、突進した。 腰だめに構えているサブマシンガンは、ヘッケラー&コック社製のMP7A1。ドイツ連邦軍に正式採用されて間もない、最新鋭の歩兵用小火器だ。 しかし、いくら高性能とは言っても、基本的に対人用の武器だ。未知の敵を相手に、一体どれだけの効き目を発揮できるのか、実践してみなければ判らない。 雛苺は、こう疑問を呈していた。 『ゴキブリはお日様の光が苦手なはずなのに、何で平気なの?』 『内骨格のない節足動物なのに、あんなに大きくなって、何で自重で潰れないの?』 それは、今までの常識が通用しない、未知の生き物だからだ。 雪華綺晶は、ぎりぎりまで肉薄して、全弾を頭部に叩き込むつもりだった。 「……ここは、私が引きつけます。あなたは、早く逃げて……」 腰を抜かした女生徒にそう告げるが、彼女は、雪華綺晶が動揺を見せるほどの化け物と相対していたのだ。おいそれとは立ち上がれなかった。 雪華綺晶は、右手で銃を構えたまま、左手を大きく振ると、巨大な化け物の注意を自らのほうに招き寄せた。そのままじりじりと後退し、化け物を女生徒から引き離す。 充分な距離を確保できたときには、雪華綺晶は、すっかり袋のネズミになっていた。 三方を建物に囲まれ、残る一方もモンスターの巨体に封じ込まれている。 ゴキブリは、大顎をがちがちと打ち鳴らした。あの大きさの顎なら、雪華綺晶の首など一噛みで食い千切られてしまうだろう。 ゴキブリは、後ろの四本足で立ち上がると、頭部を雪華綺晶に寄せてきた。 雪華綺晶は、MP7A1の狙いを定め、トリガーを引き絞った。 マガジンが空になるまで撃ち尽くした。 しかし、脂ぎった頭部に損傷を受けた様子はなかった。 雪華綺晶は、目を見張った。3メートルと距離を置かず、一点集中で全弾叩き込んだはずだった。 4.6ミリの弾では駄目。サブマシンガンを投げ捨てると、腰のホルスターから大口径のハンドガンを引き抜いた。 両手でしっかりとホールドし、狙いを定め、連続してトリガーを絞った。 デザートイーグル.50AE。実用的な自動拳銃としては、最強の座をほしいままにしている。そのはずだった。 跳弾が、雪華綺晶の肩をかすめた。ジャケットが切り裂かれ、血がにじみ出した。 口径0.5インチ――12.7ミリのマグナム弾を食らっても、ゴキブリは平然としていた。傷一つ負わせられなかった。 対戦車装備でもなければ、歯が立たない。しかし、今以上の装備は、手元に置いてなかった。元より、背水の陣から抜け出す手段がない。 かつてない絶望感が、どっと押し寄せてきた。全身から血の気が失せ、感覚が薄れ、まるで宙に浮いているような気分になった。 最愛の妹の微笑みが、脳裏をよぎった。 死ぬのは怖くなかった。ただ、彼女に二度と会えなくなるのが、無性に哀しかった。 雪華綺晶は、妹と交わした最後の約束を思い出す。 『……安心して……有栖学園は、この私が護るから……必ず……』 これだけの化け物を野放しにしたら、今度こそ死傷者が出るのは避けられないだろう。 雪華綺晶は、腰のベルトに釣り下げた手榴弾を二つ、両手に取ると、それぞれのピンを口でくわえて抜いた。 ゴキブリが、彼女の頭を食い千切ろうと、ゆっくりと頭部を近づけてくる。 雪華綺晶は、最凶の敵を道連れに、自爆するつもりだった。 間一髪だった。 「きらきしょーーっ、上を見るのーーっ!!」 血塗られた戦場に、もしも天使が舞い降りるなら、それは雛苺の姿をしているに違いない。雪華綺晶は、そう思った。 今の彼女は、孤独な戦いを強いられている訳ではない。かけがえのない仲間が一緒だった。 三階の窓から、フックつきロープがぶら下げられる。 雪華綺晶の脳裏に、天啓のように一つのアイディアが形を成した。 両手の手榴弾のレバーを外すと、ゴキブリの足元をすり抜けるように、勢い良く転がす。 素早くロープをよじ登った。 二つの手榴弾は、ゴキブリのすぐ後ろで爆風を放った。 度肝を抜かれたゴキブリは、何を考えたか、全力で校舎に突っ込んだ。いや、それが奴らの習性だった。奴らは、前にしか遁走できないのだ。雪華綺晶の賭けが、見事に的中した。 建物全体が、どうと大きく震えた。ロープにしがみつく雪華綺晶のすぐ足元の壁が粉砕され、がらがらと崩れ落ちた。 コンクリートの中からむき出しになった鉄骨が、ぐにゃりと折れ曲がっていた。 ゴキブリは、しばらくの間、六本の足をぴくぴくと痙攣させていたが、やがて沈黙した。 こうして、死闘は幕を下ろしたのだ。 「ぐずっ……ぐずっ……どうしてカナがこんな目に遭わなきゃならないの……カナ、何も悪いことはしていないのに……」 今回の事件の張本人であることが露見し、金糸雀は、学園中に散らばった汚物の処分を命じられた。 幸いにして、被害が彼女に請求されることはなかった。校舎は、それはもう酷い有り様だった。巨大ゴキブリに崩された壁も凄かったが、雪華綺晶が開けた銃痕の数も半端ではなかった。 しかし、校長が何を仕出かすか分からない有栖学園では、校舎にも多額の保険がかけられていた。 金糸雀は、一生を棒に振らずに済んだ。 涙を呑んで、火バサミで、四散した肉片を拾う。 「ぐずっ……ぐずっ……みんな、憶えてなさぁい……有栖学園一の頭脳派である、この金糸雀が……いつかきっと見返してやるのかしらーーっ!!」 まだまだ騒動のタネは尽きそうになかった。
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ポケモンの見た目が化け物のようになるバグ。 ※恐らく修正済み https //mobile.twitter.com/nattoumania/status/756767246232408064
https://w.atwiki.jp/yamitya/pages/215.html
化け物「ナンダ!ナンノヨウダ!」 俺「こっちの台詞なんだけどね」 化け物「オマエヲタベル!」 俺「ポティトゥ(ネイティブな発音で)」 化け物「…」 俺「駄目か…助けて執事くーん」 1.助けに来たぜ 2.だが断る 3.あと3分でカップヌードルできるから待って 4.木陰でそっと見守る 執事「俺はシナリオなんかにとらわれないっ!」 俺「死ねよ」ザシュ BAD END 俺「駄目か…助けて執事くーん」 1.助けに来たぜ 2.だが断る →3.あと3分でカップヌードルできるから待って 4.木陰でそっと見守る 執事「あと3分でカップヌードルできるから待って」 俺「分かった。じゃちょっと待っててね」 化け物「オウ」 3分後 俺「3分経ったよ」 化け物「クッテヤル」 1.さあ勝負だ! 2.逃げる 3.あと5分で食べ終わるから待って 4.誰かを呼ぶ 執事「5」 俺「は?」 執事「5」 俺「何コイツ気持ち悪ぅ」ザシュ BAD END 化け物「クッテヤル」 →1.さあ勝負だ! 2.逃げる 3.あと5分で食べ終わるから待って 4.誰かを呼ぶ 執事「さあ勝負だ!」 化け物があらわれた! 1.攻撃 2.逃げる 3.道具 4.仲間を呼ぶ 執事「スパゲッティユデテイイ?」 俺「ダメ」ザシュ BAD END 化け物があらわれた! 1.攻撃 2.逃げる →3.道具 4.仲間を呼ぶ 執事「歯ブラシ~」テッテケテ- 俺「何それ…」 執事「シャカシャカ」 俺「歯磨いてる場合じゃねーだろ!」 俺の攻撃!化け物に30のダメージ! 化け物の攻撃!俺に10のダメージ! 化け物HP 270/300 俺HP 40/50 執事HP 50/50 1.戦う 2.逃げる →3.道具 4.仲間を呼ぶ 執事「サングラス~」テッテケテ- 俺「…は?」 執事「スチャ」 俺「…もういいから。そういうの本当つまんないから」 俺(ry 化け物(ry 240/300 40/50 40/50 1. 2. →3. 4. 執事「竹刀~」テッテケテ- 俺「おうやっとやる気になったか」 執事「とう」バキ 化け物に5のダメージ! 俺「弱っ」 205/300 30/50 40/50 1. 2. →3. 4. 執事「歯磨き粉~」テッテケテ- 俺「アホなの?」 執事「シャカシャカシャカ」ツヤピカ- 俺「もう道具入れ燃やしときますね」 175/300 30/50 30/50 1. →2. 4. 執事「逃げる」 俺「お前歯磨きしに来たの!?」 執事「スタコラサッサ」 俺「古いよ!」